東証、神栄に改善報告書の提出など求める 架空取引問題で
- 2017/11/11
- 00:13
東京証券取引書は10日、東証1部に上場する神栄が上場規則に違反したことで「公表措置」を取ると発表した。同時に子会社の架空取引問題を巡り、結果として決算短信などで虚偽の情報を公表していたことなどについて「改善報告書」の提出を求めた。
神栄は8月14日に子会社の不正取引について社内調査の結果と過年度決算の訂正を発表。特定の取引先に向けた損失を隠すため、架空取引を重ねていたことを明らかにした。この架空取引を取り込む形で神栄は連結決算を発表していた。
東証は神栄の子会社について法令順守の意識が欠如していたことや、親会社である神栄による統制が効かなかったことなどを指摘。上場規則に違反していることを投資家に周知する「公表措置」に踏み切った。さらに「改善報告書」で違反が発生した原因と対策をまとめるよう求めた。
▽関連記事
・神栄、中国子会社の不正取引で社長ら減給 架空取引や循環取引など (2017/08/14)
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