山陽電の4〜12月期、純利益21%増 運輸業が回復・百貨店は好調で

20221112山陽電

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)が10日発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%増の18億円だった。新型コロナウイルスによる行動制限が解除されたことで、外出を控える影響が後退した。運輸業では前年同期にバス旅行を実施しなかった反動増や、流通業では百貨店で婦人雑貨などの販売が好調だったことなどが寄与。不動産事業で、前年同期の土地の売却益計上がなくなったのを補い、同社全体での増益を確保した。

 売上高に相当する営業収益は10%増の277億円、営業利益は46%増の25億円になった。事業分野(セグメント)別の営業損益は運輸業が3億8700万円の黒字(前年同期は3億3700万円の赤字)、流通業が2億1600万円の黒字(前年同期は5400万円の赤字)、不動産業は2億200万円と11%の減益、レジャー・サービス業が8900万円で利益の微増だった。

 23年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比60%減の23億円になる見通し。従来予想は22億円だった。4〜12月期の業績を受けて微修正した。営業収益は13%増の384億円、営業利益は2.1%増の31億円を見込む。従来予想は382億円、29億円だった。


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