神戸天然物化が初の増配、今期税引き益2.1倍に上方修正 調達不安ほぼ解消で

20230212神戸天然物化

【神戸経済ニュース】受託合成の神戸天然物化学(6568)は10日、2023年3月期の単独税引き利益が前期比2.1倍の13億円になりそうだと発表した。従来予想の7億7000万円から上方修正し、2018年3月に上場して以来の最高益を更新する見通しだ。国際的なサプライチェーン(供給網)の混乱や原料価格の高騰が想定ほどではなく、現時点で原材料の調達不安がほぼ解消したことなどを反映した。

 売上高は12%増の83億円、営業利益は71%増の18億円を見込む。いずれも上場来の最高を更新する見通し。従来予想は75億円、11億円だった。足元で機能材料分野、医薬分野の量産ステージ案件が堅調に進捗している。加えて医薬分野の開発ステージで想定を上回る受注、販売が見込まれる。このため人員や設備の稼働率が向上し、採算が大幅に改善する見通しになったという。

 期末配当を18円と、従来予定に比べて3円積み増す。年間配当金は28円(うち中間10円)になる。同社は上場来、年25円を続けてきたが、初めての増配に踏み切る。収益の上振れを受けて、株主への利益配分を強化する。

 同時に示した2022年4〜12月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比2.5倍の6億2800万円だった。機能材料分野、医薬分野が収益をけん引した。売上高は8%増の47億円、営業利益は86%増の8億8000万円だった。

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