カルナバイオの今期、最終赤字19億円に 治験継続で前期並み研究開発費

20230210カルナバイオ

【神戸経済ニュース】創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)は10日、2023年12月期の連結最終損益が19億円の赤字(前期は13億円の赤字)になりそうだと発表した。血液がん治療薬として開発している「AS-1763」、免疫炎症疾患の治療薬として開発している「AS-0871」の臨床試験(治験)を継続することから、創薬事業の研究開発は前期並みになると想定した。

 売上高は35%減の9億200万円、営業損益は18億円の赤字(前期は12億円の赤字)を見込む。創薬支援事業では、大口の取引があった昨年よりもタンパク質の販売が例年並みに減少すると見積もった。開発の進捗に伴う一時金(マイルストーン)収入は予測が難しいため、創薬事業の売上高は予想に織り込んでいない。

 同時に発表した22年12月期の連結決算は、最終損益が13億円の赤字(前の期は5億3400万円の赤字)だった。バイオベンチャーからタンパク質の需要が伸び、創薬支援事業の売上高が過去最高の11億円になった。「STING阻害剤」について米ブリッケル・バイオテック(コロラド州)とライセンス契約を結んだことによる一時金など、創薬事業の売上高は2億8600万円だった。同社全体の売上高は前の期比31%減の13億円、営業損益は12億円の赤字(前の期は12億円の赤字)になった。

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