神戸鋼が急伸、ストップ高 今期予想の上方修正に意外感・鋼材の利幅が改善

20191231神戸株ワッペン

終値 768円 +100円(+14.97%)

【神戸経済ニュース】10日の東京株式市場では神戸製鋼所(5406)が急伸。買い気配で始まり、前場中ごろには制限値幅の上限(ストップ高)である前日比100円高の768円に到達した。後場中ごろ以降は同水準で買い気配のまま推移した。大引けでは64万7000株の売買が成立し、214万4500株(指し値49万2300株、成り行き165万2200株)を残した。前日9日大引け後に、2023年3月期の連結純利益が前期比3%増の620億円になりそうだと発表した。従来予想である25%減の450億円から上方修正し、一転の最終増益見通しになったを好感した買いを集めた。

 同社は4〜9月期決算を発表した昨年11月に、業績予想を下方修正していた経緯があった。ただ今回は予想以上に収益改善が進み、上方修正したうえ増益になることに意外感が大きかったという。特に、鋼材価格が上昇する中で、主原料価格の下落が進み、マージン(利幅)が大幅に改善する点に意外感があったという。2月に入ってからは上値の重さも目立っていただけに、売り方の買い戻しも巻き込んで上げ幅を拡大したとみられる。ただ来期以降の収益動向は外部環境に不透明感も多く、今後も上値を追う展開になるかは見方が分かれそうだ。

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