大栄環境、今期純利益は一転6%増に 子会社の収益改善が進展・価格転嫁も

20230209大栄環境

【神戸経済ニュース】廃棄物処理大手の大栄環境(9336)は9日、2023年3月期の連結純利益が前期比6%増の94億円になりそうだと発表した。従来予想である5%減の84億円から上方修正し、一転の増益見通しになった。グループ内の相乗効果や新施設の稼働などで、子会社の収益改善が想定以上に進展したのが寄与した。営業利益は16%増の148億円の見込み。従来予想の128億円だった。

 売上高は4%増の673億円になる見通しは据え置いた。遅れていた企業の生産活動や建設工事も、22年秋以降に回復の兆しがみられたため。そのうえで子会社の収益改善に加え、資源価格の上昇などコスト高に対し、価格転嫁が進んでいるほか、廃棄物処理施設などの修繕計画を見直すなどで、従来予想亭よりも採算が改善する見通しになったという。

 期末配当金は前期比1円増配の31円と、従来予定の28円から引き上げた。今期の予想1株利益が100円78銭に増加したため、目安としている配当性向30%超に合わせて配当額を積み増した。

 同時に発表した22年4〜12月期の連結決算は、純利益が72億円だった。同社は昨年12月14日に新規上場したことから、前年同期の決算は開示していなかった。主力の環境関連事業のうち「廃棄物処理・資源循環」は資源高などを背景に廃棄物の受け入れ量が4.0%減少した。一方で「土壌浄化」は大型案件の受注で、受け入れ量が93.2%増加した。売上高は497億円、営業利益は112億円だった。

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