バンドーの4〜12月期、純利益17%減 自動車の需要回復も原材料高などで

20230208バンドー

【神戸経済ニュース】伝動ベルト大手のバンドー化学(5195)が8日に発表した2022年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比17%減の46億円になった。自動車向けの需要が回復したことで増収を確保したが、原材料高とエネルギー高が利益を圧迫した。コスト高を受けた値上げは浸透しつつあるが、原材料価格の上昇を追いかける形になるため採算が改善するには多少の時間が必要という。

 売上高に相当する売上収益は12%増の783億円、営業利益は4%減の67億円だった。事業(セグメント)別でみると「自動車部品」は増収増益。半導体不足の影響が薄れてきたことで、自動車生産が回復した恩恵を受けた。ただ「産業資材」「高機能エラストマー」は増収減益。いずれも製品のコストに占める原材料の割合が高いため。特に産業資材のコンベアベルトは寸法が大きいことから、製造にも多くのエネルギーが必要で、エネルギー高の影響も受けた。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益が前期比4.5倍の54億円にを見込む。自動車向けの回復が支え。期末配当を22円として年44円配(前期は40円)とする配当計画も維持した。

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