シスメックス社長に浅野取締役が昇格 27年ぶり社長交代・家次氏は会長に

20230207シスメックス交代

【神戸経済ニュース】医療用検査機器大手のシスメックス(6869)は7日、浅野薫・取締役専務執行役員(64、写真右)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。家次恒会長兼社長(73、同右)は代表権がある会長として、引き続きグループCEO(最高経営責任者)を務める。家次氏と浅野氏が神戸市内で記者会見して発表した(写真)。同社にとっては27年ぶりの社長交代になる。4月から次期の長期経営計画を実行するのを機に、経営体制の若返りを図る。

 家次氏は「後継者のことは常に頭にあった。10年ぐらい前から」という。浅野氏については「シスメックスは技術を非常に大事にしたい。技術系のリーダーシップが素晴らしい浅野さんに(次の社長を)お願いしたいと思っていた」という。引き続きCEOを務めることについては「グローバルの仕事をしていたので、すぐに離れるわけにいかない」「(浅野氏と)協力しながら、いろいろやっていきたい」と話していた。

 浅野氏は「検査・診断は引き続きプロミッシング(前途有望)な事業領域だと思っているので、これをいかに獲得してシスメックスの成長につなげるか」という。さらに「新たな技術革新で、これまでできなかったことが、できるようになるとき、大きな市場が生まれる。ここにチャレンジしていきたい」とも。「既存事業と新たな事業の両輪でやっていきたい」と成長に意欲を見せた。

 浅野 薫氏(あさの・かおる) 1983年大阪大院修了、川崎重工業入社。87年東亜医用電子(現シスメックス)入社。05年に中央研究所長、14年に取締役、18年に取締役専務執行役員、20年にメディカロイド社長も兼務。神戸市出身。

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