川西倉、今期純利益9%増に 期末にかけ修繕費・取得税など計上

20230207川西倉

【神戸経済ニュース】神戸港や大阪港などで倉庫を展開する川西倉庫(9322)は7日、2023年3月期の連結純利益が前期比9%増の5億7000万円になる見通しだと発表した。国内物流、海外物流とも貨物の取り扱いが順調に推移しており増収、増益を見込む。ただ期末にかけてやや大型の修繕が必要な倉庫があるほか、前期に新設した新倉庫「ベイブリッジ営業所」の不動産取得税の経費計上なども予定。このため純利益は4〜12月期よりも小さくなりそうだ。

 売上高に相当する営業収益は14%増の269億円、営業利益は15%増の9億円を見込む。貨物の取り扱いは活発で再保管費用がかかったほか、資源価格の上昇などを受けた電力料金の上昇で費用が膨らんでいる。ベイブリッジ営業所の減価償却費も計上する。ただ、これらを増収によって吸収し、増益を確保する。加えてコンテナ不足などの落ち着きを背景に、23年1月以降は混載(フォワーダー)事業を中心とした国際物流事業がやや減速するのを織り込んだ。

 期末配当金を前年同期比1円増配の7円として、年間では2円増配の16円とする配当計画は維持した。

 同時に発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比47%増の7億1700万円だった。倉庫業務は入出庫高、保管高も前年同期を上回り、神戸港での港湾運送も好調だった。横浜港の新倉庫「ベイブリッジ営業所」の寄与もあって増収。国際物流もしっかりだった。営業収益は20%増の207億円、営業利益は46%増の10億円になった。

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