シスメックス、今期純利益2%増に上方修正 4〜9月期の円安が寄与

20171108シスメックス決算グラフ

 シスメックスは8日、2018年3月期の連結純利益が前期比2%増の415億円になる見通しだと発表した。従来予想の410億円から上方修正し、増益幅がやや拡大する見通しだ。外国為替相場が当初の想定よりも円安で推移したことで、4〜9月期の海外収益が膨らんだことなどが寄与する見通し。

 売上高は12%増の2800億円、営業利益は12%増の580億円を見込む。従来予想は2750億円、570億円だった。海外で血液凝固検査分野で機器販売が伸びており、同分野と血球計数検査分野で検査試薬の販売が増加。中国と、欧州・中東・アフリカ(EMEA)での伸びが寄与するとみられる。

 業績予想の前提になる10月以降の為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=130円とした。対ドルでは前提を据え置いたが、対ユーロでは従来の115円から円安方向に見直した。配当計画は前期比二円増配の年60円(うち中間30円)の予定を維持した。

 同時に発表した17年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比18%減の191億円だった。税金費用の負担増が影響し、従来予想の195億円に届かなかった。売上高は10%増の1311億円、営業利益は4%増の280億円だった。

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