TOA、今期純利益16%増に下方修正 原材料高の価格転嫁が追い付かず

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【神戸経済ニュース】音響放送機器のTOA(6809)は2日、2023年3月期の連結純利益が前期比16%増の17億円になりそうだと発表した。従来予想である53%増の22億円から下方修正し、増益幅を縮小する。販売は総じて順調だが、半導体や鋼材といった原材料価格の大幅な上昇や、輸送費用などコストの上昇で、営業費用の増加が想定を上回る見通しになった。原材料価格などの急速な上昇に、販売価格への転嫁が追いついていない。

 売上高は11%増の455億円、営業利益は3%減の21億円を見込む。従来予想は440億円、29億円だった。売上高は上方修正。インドネシアやサウジアラビアでは宗教施設での施設更新の需要増が寄与する。イギリスでは複合オフィスビル、南アフリカでは工場への納入が好調。総じて新型コロナウイルスの影響で停滞した経済の回復局面で、設備更新も想定以上に活性化したという。販売価格の引き上げに加え、円安進行が売上高の増加につながった。

 期末配当を20円とし、年間で前期比2倍の40円にする配当計画は維持した。

 同時に示した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前期比10%増の8億8000万円だった。宝塚市の土地売却益5億2200万円を特別利益に計上したのが寄与した。売上高は8%増の315億円、営業利益は47%減の6億1200万円になった。

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