神戸製鋼、神戸発電所4号機の営業運転を開始 石炭火力・最大出力65万kW

20220201神戸発電所

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は1日、神戸市灘区の高炉跡地に建設していた石炭火力発電所「神戸発電所4号機」の営業運転を開始したと発表した。法的手続きをすべて終え、性能が条件を満たしていることを確認したうえで、関西電力(9503)への電力供給を同日始めた。建設・運営は神戸製鋼の子会社であるコベルコパワー神戸第二(神戸市灘区)が手がけている。(写真は高炉があった旧神戸製鉄所の正門=資料)

 発電方式は最新の石炭発電技術「微粉炭火力・超々臨界圧発電」を採用。出力は65万キロワット。同型の3号機がすでに2022年2月に営業運転を開始し、神戸発電所で計画した1〜4号機がすべて営業運転に入った。3・4号機の出力合計130万キロワットに、1・2号機(合計140万キロワット)の出力を合わせると、神戸発電所全体の出力は最大270万キロワット。神戸市のピーク時使用電力(想定約200万キロワット)をすべてまかなえるようになった。全体の投資額は約2000億円。

 一方で神戸製鋼は24年3月期を最終年度とする中期経営計画に、神戸発電所でアンモニアを燃料とする発電に向けて技術開発する長期的な方針を盛り込んでいる。2020年代のうちに石炭とアンモニアを混ぜた燃料を使用できるか検討する計画だ。加えて2050年をめどに同社全体の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」をめざすとしている。

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