神栄、今期純利益27%増に上方修正 食品・物資関連の販売が想定を上回る

20230131神栄

【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)は31日、2023年3月期の連結純利益が前期比27%増の6億円になりそうだと発表した。従来予想の5億円から増益幅が拡大する。食品関連では輸入食品の仕入れコスト上昇に伴う販売価格の引き上げが順調に進んだ。さらに物資関連で、ベアリングやナット類の金属機器部品と、各種試験機が北米向けなどに好調に推移しており、増収効果で利益が上振れる見通しになった。

 売上高は6%増の400億円、営業利益は57%増の11億円を見込む。従来予想は3億9500万円、営業利益は9億8000万円だった。食品関連は新型コロナウイルスの影響が後退したことによる業務用食品の需要回復で、販売数量が伸びているのも寄与。物資関連は北米向けに加え、アゼルバイジャン向けに防災関連の計測器販売や防災コンサルも収益につながっている。

 特別損失では、米国でのフイルムコンデンサーの取引に関する民事訴訟では、裁判費用も業績予想には織り込んでいる。ただ、裁判が想定よりも進展せず、支払いが来期以降にずれ込むようだと純利益が上振れする可能性があるとしている。3月期末に30円を配当する計画は据え置いた。

 同時に発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比33%増の5億9700万円だった。増収効果を背景に、食品関連と物資関連の利益が伸びた。売上高は5%増の303億円、営業利益は40%増の9億1000万円になった。

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