(動画)阪急電鉄、狭い春日野道駅にホーム柵を設置 エレベーターも今春運用へ
- 2023/01/29
- 08:24
2023/01/30 19:30 新たな改札口の完成予想図を追加しました。
【神戸経済ニュース】阪急阪神ホールディングス(9042)傘下の阪急電鉄は今春の3月中旬にも、ホーム幅が約2.5〜3.8メートルと特に狭い春日野道駅でホーム柵を稼働させる。現在の出入り口と反対側のプラットホーム西端(神戸三宮方面)にエレベーターも設置し、地上に新設する西改札口も合わせて利用を開始する計画だ。これで春日野道駅のバリアフリー対応を完了させる。同社は28日未明にホームの上り線(大阪梅田方面行き)にホーム柵を設置した様子を報道機関に公開した。
ホーム柵を設置する作業は最終電車の運転終了後に始めるが、翌日の運転準備などもあり午前3時半に作業を終える必要がある。西宮北口の車両基地からホーム柵自体を輸送する時間も必要で、作業にかけられる時間は意外に短い。このため綿密な打ち合わせ通りの作業手順を、作業員らはそれぞれの持ち場で手際よく作業をこなしていた。
ホームが狭いということは、設置のための作業スペースも狭いということ。このため作業中はホーム柵の輸送に使った電車をホームに停車したままにし、最初にすべてのホーム柵を電車から下ろさず、一定数を下ろしては取り付けるという手順を繰り返した。ホーム柵をボルトで固定するためのホーム側の穴は、前日までの作業で既に空けていた。ホーム柵を乗せた電車が西宮北口駅に到着するころには、ホーム側の穴をカバーしていた粘着テープを取り除く作業も進んでいた。
ホーム柵は大阪梅田側から順次、固定した。数両分のホーム柵が設置されたところで、設置とは別の担当者が「定規」と呼ばれる枠組みを線路上で動かして「建築限界」を確認する。建築限界とは、電車が安全に通過するために確保する必要がある空間のこと。すべてのホーム柵が建築限界の外側に固定されたことを確認して、この夜の作業は終了だ。「土木構造物で数ミリといえば通常は誤差の範囲内とされるが、安全運行を考えると誤差とはいえないのが今回の作業だ」と現場の担当者は話していた。
エレベーター設置に伴い新たに開設する改札口(完成予想図=阪急電鉄提供)も、工事の様子を公開した。阪急電鉄では現在、エレベーターやスロープなどによるバリアフリー対応がない駅は、春日野道駅と中津駅(大阪市北区)だけ。「これまで車いすを利用する乗客には、となりの王子公園駅や神戸三宮駅からの利用を案内するしかなかったが、これで春日野道も使ってもらえるようになる」(広報担当者)という。29日には下り線にもホーム柵を設置した。阪急電鉄は中津駅へのホーム柵設置なども今後検討する。
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