日本製麻が5日続伸、7日ぶり上場来高値 総会請求「委任状争奪戦」に思惑とも

20191231神戸株ワッペン

終値 1039円 +92円(+9.71%)


【神戸経済ニュース】20日の東京株式市場では日本製麻(3306)が5日続伸。前場中ごろから上げ幅を拡大し、後場には一時前日比100円高の1047円まで上昇と、7営業日ぶりに上場来高値を更新した。終値でも東証スタンダードで値上がり率ランキング5位になった。18日に日本製麻が、大株主のゴーゴーカレーグループ(東京都千代田区)から経営陣の解任を議案とする株主総会を開くよう求める書面を受け取ったと発表。これを受けて株主総会に向けた委任状の争奪戦が連想され、「同社株の奪い合い」になるとの思惑が浮上したとの見方も聞かれた。

 ゴーゴーカレーグループは2022年12月7日に日本製麻株の保有分が10%を超えたことが、大量保有報告から明らかになっている。少数株主でも株主総会の開催を請求することができるが、実際に開催するかどうかはまず取締役会が判断する。取締役会が株主総会を開催しないと判断した場合、裁判所の許可が出れば請求した株主が招集通知を発送することで、株主総会を開くことができる法律になっている。実際に株主総会が開かれるかは未知数だが、いずれにしても持ち分が多いと話を有利に展開できるとの見方は根強いようだ。

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