(動画)JR西日本、新快速「Aシート」車両2編成を新造 3月に大幅増発で



【神戸経済ニュース】JR西日本(9021)は着席サービス「A-SEAT(Aシート)」用の車両を連結した新快速車両225系を2編成、新たに建造した。現在運転しているAシートを連結した新快速2編成とともに、3月に予定している1日2往復(4本)から6往復(12本)への大幅な増発に対応する。乗車前に予約して追加料金を支払えば、リクライニングに広いテーブルと、特急電車並みの椅子を利用することができる。新たに情報ディスプレーを搭載するなど、サービスも拡充する。

 「Aシート」は新快速の着席サービス。対象の座席は全席が指定席だ。通常は乗るまで座れるか分からない新快速で、事前に席を確保したい需要の獲得をめざし、19年3月に新快速の一部で導入した。現在は223系の新快速を改造した車両2編成を使用している。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに混雑を避ける着席需要が増加したことなどもあり、「Aシート」専用車両の新たな建造に踏み切った。引き続き対象である新快速の9号車として運転する。

 先行車両との外観上の最も大きな違いはドアだ。両側に開く扉を片側の扉に変えて、車内のスペースをより広く取れるようにした。混雑が指摘されていたドア付近を広く取り、円滑に乗り降りできるようにした。座席数は従来の46から44に減ったが、窓とシートの位置を合わすことができ、窓側なのに壁になっていて外が見えにくい席がなくなった。情報ディスプレーに加えて、車内の防犯カメラも新設した。

 全席にコンセントを設置し、無料で無線LAN(wi-fi)が利用できるのは従来通り。座席指定に必要な追加料金は通常購入で840円、ネット予約での料金は電車によって異なり450〜600円だ。JR西日本・本社車両部車両設計室(設計企画)の鶴岡誠治課長は「新型コロナウイルスの感染一服後を見据えて、新たなサービスを提供していかなくてはならない」と指摘。「社会の変化に対応できる車両づくりに引き続き努めていきたい」と話していた。

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