神戸の主要ホテル稼働率、「コロナ前」以来の高水準 全国旅行支援で・22年11月

20230112ホテル稼働率

【神戸経済ニュース】日銀神戸支店が11日に発表した2022年11月の「ホテル平均稼働率」(10社ベース)は前の月に比べ14.6ポイント改善の74.5%と、新型コロナウイルスの感染拡大前である2019年12月(76.6%)以来の高水準になった。感染拡大後で70%台に上昇するのは初めて。22年10月11日に始まった政府の観光促進策「全国旅行支援」が、11月には月間を通じて適用されたことで、神戸市内の宿泊施設も観光客などの利用が増えたとみられる。

 ホテル平均稼働率は、日銀神戸支店が神戸市内にある主要ホテル10社について客室の稼働率を調査。毎月発表したうえで、同支店が兵庫県の景気・経済情勢を把握する際に参照する統計の1つとしている。20年3月3日には神戸市内でも新型コロナの感染が判明。これに前後してホテルの宿泊客が急速に減り、客室の稼働率は低下。20年5月には10.8%まで落ち込んだ。その後は60%程度に回復しては再び低下する、といった動向が22年秋まで続いた。

 政府が観光促進策を展開したのと並行して、団体客によるホテルの利用が回復してきたのも大きいようだ。感染拡大当初は、政府が都道府県境をまたぐ移動を自粛するよう求めたが、こうした要請もなくなった。足元では他県から修学旅行で訪れ、神戸に宿泊するケースも徐々に増えている。昨年にかけて旅行の延期が多かったほか、実際に参加者が集まって開く国際会議なども再開しつつあり、客室プランなどによっては予約が取りにくい日も出ているという。

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