ノザワ、パート・アルバイトも持ち株会に 正社員には自社株の支給も

【神戸経済ニュース】外壁材など建設資材大手のノザワ(5237)は10日、正社員に加えてパート・アルバイトも持ち株会に加入できるようすると発表した。持ち株会を通じて株式を取得する場合の奨励金も、最大で取得額の20%に引き上げる。さらに正社員350人には1人に200株ずつ、自社保有株を支給する。パートやアルバイトも含むより多くの従業員が株価を保有することで、経営への関心を向かわせることで、企業価値向上への意欲を高めるのがねらい。

 持ち株会の対象人数は、パート・アルバイトも含めることで30人程度増え、380人前後になる見通し。奨励金はこれまで毎月の積立金額に対して一律10%だったが、持ち株会の加入年数に応じて引き上げる。加入年数5年未満だと10%だが、5年以上10年未満で13%、20年以上20年未満で15%、20年以上で20%に高める。福利厚生の充実に加え、経営への関心を高めるのと同時に、長期にわたる勤務を後押しする。

 正社員350人(うち19人は子会社の社員)に支給する株式は合計7万株で、自社保有株を充てる。株式の割り当て対象者には、株式の購入代金として13万9400円(1株は697円)を支給し、会社から株式を買い取る形式にする。株式には譲渡制限が付き、退職すると譲渡制限が解除になる。従業員として勤務する限りは株価が上昇するように、勤務意欲が高まることなどをねらう。

 同社は経営理念にも社員全員で利益を追求することを盛り込むなど、「経営への全員参加」をめざす。従業員が株式を保有したり、積極的に持ち株会に参加したりと、株価への関心を高めることで同社株を保有する投資家らとの利害も一致させる。持ち株会の規定・奨励金制度の改正は4月買い付け分から実施し、自社株の支給は4月7日を予定する。2023年3月期の業績への影響はほとんどないとしている。

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