淡路屋・まねき食品、学生と企画「テロワール弁当」7月1日発売へ 兵庫DCで

20230101テロワール弁当

【神戸経済ニュース】1903年(明治36年)創業の老舗弁当店である淡路屋(神戸市東灘区)と、同じく1888年(明治21年)創業のまねき食品(姫路市)は、JR旅客6社の大型観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン(兵庫DC)」が始まる7月1日をめざして、兵庫県の食文化を味わうことができる「テロワール旅弁当」を発売する。兵庫県内の大学に在籍し、観光、食、広報に関心を持つ学生らと連携して開発が進む。兵庫県産の素材を盛り込んだ地元発の弁当も、兵庫を訪れる楽しみの1つにしたい考えだ。昨年12月に開催した試食会でのアドバイザーらの意見をもとに内容などの確定を急ぐ。

 新たな弁当の開発は、兵庫県のDMO(観光地経営組織)であるひょうご観光本部が企画し、淡路屋、まねき食品がこれに応じた。淡路屋の弁当は甲南大2人と関西国際大2人の学生4人が、まねき食品の弁当には関西学院大の学生2人がそれぞれ企画・開発に参加。昨年9月から11月の3カ月にわたって、両社の開発担当者らと弁当の構成を議論したり、試作を重ねたりした。たどり着いたのは、淡路屋チームが「#まるっとひょうご五国いなり」(1枚目の写真右)、まねき食品チームが「兵庫の味力(みりょく)まるっとちらし寿司 ミルベルフルール」(1枚目の写真左)だ。新たに作ったパッケージとともに、昨年12月13日に開いた試食会で初披露した。

 淡路屋チーム(2枚目の写真右)は、5個のいなりずしで兵庫県を構成する摂津、但馬、丹波、播磨、淡路の旧5カ国を表現した。神戸ビーフの有馬煮、香住ガニのバラ身酢漬け、丹波の黒豆と赤飯、明石だこの煮物、淡路タマネギとサーモンのマリネが、それぞれメーンになった5個のいなりずしだ。淡路屋の柳本雄基副社長は「当初は写真に映えるオープンおにぎりを考えたが、作り方が課題だと分かると、いなりずしを学生が提案してくれた。当社の現在の品ぞろえを見渡すと『すし』がなかったため、いなりずしを採用することで当社の魅力も増すと考えた」と話していた。

20230101チーム

 まねき食品チーム(2枚目の写真左)の「ミルベルフルール」はフランス語で、千の美しい花、百花繚乱という意味だ。ちらしずし飯の上に兵庫県の食材を使った花畑を作る。ごぼうと煮込んだ但馬牛など「山の幸」と、あさりの佃煮など「海の幸」を同時に楽しめることで、兵庫県の豊かさを表現した。さらにパッケージに印刷したQRコードを読み取ると、オリジナルのフォトフレームが現れる。弁当の写真をSNSで共有することを期待する。まねき食品の竹田典高社長は「ちらしずしにすることで、いろんなものが食べられる。1+1が3にも5にも7にもなる弁当にしたいと考えた」「食べた後も発信できるアイデアは、われわれの発想になかった」と話す。

 ひょうご観光本部の古田菜穂子ツーリズムプロデューサーらアドバイザーからは、料理としての完成度の高さに加え「食材もパッケージもSDGs(国連の持続的な開発目標)に配慮した形になってよかった」など、おおむね高評価だった。一方で「パッケージでは、もっと『ミルベルフルール』を目立たせてもよいのでは」「販売価格は1000円台後半に引き上げられるのでは」といった、多様な観点からの意見が出ていた。淡路屋とまねき食品は内容が固まり次第、弁当を衛生検査に回すなど販売に向けた本格的な準備に入る。両社とも新たな弁当を、定番の商品として定着させる方針だ。

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