六甲ケーブル、30日から運行再開 元日「初日の出」運転はなし
- 2022/12/29
- 17:37
【神戸経済ニュース】六甲ケーブル(写真=資料)を運行する阪急阪神ホールディングス(9042)傘下の六甲山観光は29日、六甲ケーブルの運転を30日の午前7時10分発の始発から再開すると発表した。10月2日から運休に入っていたが、車両故障の修理、点検、試運転などが完了し、安全に運転を再開できる状況が整ったと判断した。年内の運転再開は難しいとの見方も出ていたというが、冬休みシーズンに間に合う形で再開できた。
六甲ケーブルは今年、2回にわたって運転を休止。1回目は7月22日〜9月7日に運休した。定期的な車両の検査中に車体の上部構造を支える「台枠フレーム」の一部で亀(き)裂が見つかり、修理したうえで運転を再開した。だが新たな亀裂が見つかったことで、10月2日から2回目の運休。修理に加えて点検や試運転を入念に実施したうえ、再発防止策を検討する必要があり、運転再開までに時間がかかった。
再発防止策としては、亀裂の早期発見、早期修理によって長期間の運休を避けられるよう点検体制を強化した。亀裂は現在運転する4両(2両編成の列車2編成)すべてからみつかったという。4両とも1999年に運転を始めた。経年劣化や金属疲労などが原因というが、台枠フレーム以外に不調はなく、現時点で新車両の導入などは検討していない。
2023年1月1日(元日)も通常ダイヤで運転。今年の元日は「初日の出・早朝営業」を実施せず、始発は午前7時10分とする。六甲山上駅に隣接する展望台「六甲山天覧台」の利用は午前8時から。併設のカフェ「TENRAN CAFE」は臨時休業する(1月3日に臨時営業)。
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