王子公園の大学誘致、用地3.5haを100億円で売却 公園全体の再整備費用に

20221221王子大学用地

【神戸経済ニュース】神戸市は20日、王子公園(神戸市灘区)への大学誘致に向けて、同公園へ進出する大学に用地を100億円で売却すると発表した。売却するのは約3.5ヘクタール(図=神戸市提供)で、1平方メートルあたりの価格は約28万5000円になる。土地の用途を「大学院・短大を含む大学」「高等専門学校」「外国大学の日本校」に限定。購入への応募者の資格は、大学を運営する学校法人などと限定した。21日から2023年2月15日まで、応募予定者の登録を受け付ける。

 神戸市は大学からの応募を受け、有識者などで構成する選考委員会で審査して売却先を決める。売却先の選定に当たっては、「大学運営」「地域経済」「地域貢献」「都市計画・景観等」「安定性継続性」の5つの観点から審査。合計で600点を満点とし、配点は「大学運営」に200点、それ以外の観点にそれぞれ100点ずつとした。

 応募予定者登録した学校法人などから23年1月末まで質問を受け付け、23年2月末に回答。そのうえで正式な募集期間を23年3月27日〜4月28日に設定した。応募者からの提案説明を23年5月下旬に実施し、同6月ごろに優先交渉権者を決定したい考えだ。用地売却で得る100億円は神戸市の収入で一般財源に当たるが、王子動物園を含む王子公園全体の再整備費用の一部に充てる見通しだ。

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