神戸市、再生リン使った肥料を一般販売 1kg/袋をJA直売所などで20日から
- 2022/12/19
- 02:12
【神戸経済ニュース】神戸市は20日から順次、下水処理で発生した汚泥から回収したリンを配合した肥料「こうべハーベスト」を同市内で一般販売する。すでに農家向けには販売しているが、家庭用としても利用できるようにする。ほぼ全量を輸入に頼っているリンを、地域で循環する取り組みを住民に知ってもらい、SDGs(国連の持続可能な開発目標)に関心を持つきっかけを作る。(写真はパッケージのイメージ=神戸市提供)
農家向けには配合の異なる園芸用と水稲用の2種類を販売しているが、一般向けは野菜や果樹、花き全般向けの園芸用。1袋の分量は1キログラムだ。菜園や花壇の約15平方メートル分としての利用を想定する。神戸市内にあるJA兵庫六甲の直売所10カ所では20日から、ホームセンター「アグロガーデン」の神戸駒ヶ林店(神戸市長田区)と神戸星陵台店(神戸市垂水区)では26日から販売。神戸市は希望小売価格を500〜600円とした。
肥料の3要素は「チッ素、リン酸、カリウム」とされるが、このうちリン酸の原料であるリン鉱石は全量を輸入に頼る。特に日本は中国からの輸入が多い。神戸市は2011年度から水処理大手の水ing(スイング、東京都港区)と、汚泥からリンを回収する技術開発に取り組んで手法を確立した。現在は東灘処理場(神戸市東灘区)で回収したリンを水ingエンジニアリング(同)が買い取り、肥料を製造販売している。
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