川重が大幅高、値上がり率11位 国の防衛費増額「5年で43兆円」で期待感

20191231神戸株ワッペン

終値 3245円 +155円(+5.02%)

【神戸経済ニュース】15日の東京株式市場では川重(7012)が大幅高。一時は前日比170円高の3260円まで上昇した。終値でも東証プライムの値上がり率ランキングで11位。2023年度の政府の防衛費増額が見込まれる中で、防衛関連銘柄を物色する流れに乗った。同社は三菱重(7011)とともに、海上自衛隊向けの潜水艦などを製造しており、島しょ防衛の強化への思惑から艦船の受注拡大期待につながりやすいという。

 政府は今後5年間の防衛費を43兆円とする方針を決めたと伝わった。増税の議論も広がるなど財源の検討も始まったことで防衛費の増額は、いよいよ現実味を帯びたとの見方が広がったもよう。ただ防衛費増額は、敵の攻撃射程外から反撃する装備や、サイバー攻撃対策など新領域の部隊増強が想定されているという。今回の防衛費増額で、以前から防衛関連銘柄とされてきた銘柄が恩恵を受けるのかは判然としない。

 三菱重、IHI(7013)のほか、石川製(6208)、豊和工業(6203)、細谷火工(4274)なども高い。


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