トレーディア、日本麻株の約3.9%を市場で売却 「関係変わらない」

【神戸経済ニュース】港湾運送のトレーディア(9365)が13日に近畿財務局に提出した「大量保有報告」の「変更報告書」などによると、12月1〜13日の約2週間に同社は日本製麻(3306)の株式14万1900株を市場で売却したことが分かった。トレーディアが売却したのは、日本製麻の発行済み株式の約3.86%分に相当。トレーディアによる日本製麻の持ち分(保有比率)は7.48%から3.61%に低下した。

 売却した理由についてトレーディアは、神戸経済ニュースの取材に対し「今回の売却は政策保有株式の保有原則に従っただけで、両社の関係が変わったわけではない」(財務担当者)としている。同社が東証に6月28日付で提出したコーポレートガバナンス報告書では政策保有株について、費用対効果などを勘案したうえで「保有の意義が希薄と判断される銘柄については、縮減を図ります」としている。

 日本製麻が11月14日に北陸財務局に提出した「四半期報告書」によると、9月末現在のトレーディアは日本製麻株を7.49%保有。同社株を担保として受け入れている日証金(保有比率9.96%)を数えると第4位の大株主だ。保有比率は低下したが、5位の楽天証券(2.78%)は上回っており、他の大株主の保有比率が変わらないとすると、現時点でトレーディアの第4位も変わらない。

 13日の東京株式市場で日本製麻株は大幅高。終値は前日比49円高の872円だった。値上がり率は5.95%で、東証スタンダートの値上がり率ランキングでは15位になった。

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