久元神戸市長、神戸の取り組み「日常と非日常は両方必要」UDC会議で

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【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は11日に同市内で開いた公民学で連携する街づくりの全国大会「第10回アーバンデザインセンター会議 in 神戸」で日本経済の成長力低下に言及し、「悪い循環を好い循環にしていくために、考えられるあらゆることをやっていかなくては」と主張した。そのうえで「神戸での取り組みを1つ紹介する」として「日常性と非日常性は両方が必要ではないか、ということ」と話した。

 久元市長は典型的な例として、神戸フィルムオフィスの松下麻理代表らが取り組む「アーティスト・イン・レジデンス」があると紹介。国内外の芸術家に、表現活動に取り組むために滞在・居住する場所を提供する活動で、神戸市も助成している。非日常を作り出す人の日常を、都市に取り込もうというわけだ。

 加えて、久元氏は都市型水族館アトア(神戸市中央区)の「中山(寛美)館長の話を聞いて感銘を受けた」という。同水族館では、人間が体験するのは多様な水槽を使ったアート的な「非日常」空間でも、水槽の中の生物にとって最適な「日常」を侵すことがないよう光量や水温などを調整している。こうした調和が「実にすばらしい」と述べた。

 続けて久元氏は「たくさんの方に神戸に来ていただいて、神戸のライフスタイルを楽しんでいただくためには、非日常性と日常性の接合のほかにも多くの着眼点があるはず」と指摘。全国大会といった非日常的な行事で得た知識や見識を、日常である「また明日からの仕事に生かしていければ」と語った。

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