西村経産相、川重工場視察「CO2価値を持つ時代」「経産省として応援」
- 2022/12/11
- 15:05

【神戸経済ニュース】西村康稔経産相(1枚目の写真)は11日、川崎重工業(7012)の西神戸工場(神戸市西区)と明石工場(明石市)を視察したうえで記者団の取材に応じ、二酸化炭素(CO2)と水素から製造する合成燃料などの技術の進展や、排出量取引の普及などを通じて「CO2が価値を持つ新しい時代になった」と指摘。大気からCO2を直接回収するDAC(ダイレクト・エア・キャプチャー=ダック)など川重が持つ技術について「しっかりと経産省としても応援していきたい」と語った。
この日に西神戸工場で視察した産業用ロボットの製造工程については「人手不足にどう対応するか、あるいは生産性の工場」、明石工場で視察したDACの試験機について「カーボンニュートラル(実質CO2排出ゼロ)への取り組み」という観点で、いずれも「社会課題を解決する技術で、裏返せば成長が大きく期待できる分野」との認識を示した。そうした技術の普及に向けて「ぜひ大いに投資をして、イノベーション(革新)を起こしていただきたい」と語った。
明石市は西村経産相の選挙区でもあり「昔から、この(川重明石工場の)近くに住んでいる」という。加えて、この日に2つの工場内を案内した川重の橋本康彦社長は「先輩でもある」。身近な存在であるだけに「さらに、その先の研究開発も行っていただいて、世界をリードしていただきたいと強く思った」と期待も大きいようだ。(2枚目の写真は明石工場で担当者からDACについて説明を受ける西村経済相=左)
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