名谷・須磨パティオは「食」強化 駅ビル商業施設の新名称「tete名谷」来夏に

20221210フードコート

【神戸経済ニュース】神戸市と外郭団体こうべ未来都市機構(旧OMこうべ、神戸市中央区)は9日、名谷駅前の商業施設「須磨パティオ」で、飲食や食料品の販売を充実させて「食」を強化することなどを柱にしたリニューアルの方向性を発表した。子育て世代が利用しやすい施設をめざす点は現在と変わらないが、2025年以降に完成を予定する新たなマンションへの人口流入も想定。全体でみて年齢層が低下するのに対応する。

 飲食では多様なメニューを家族で同時に楽しめるフードコートや、朝昼夕すべての食事に対応したオールデーダイニングなどの開設(1枚目の図=こうべ未来都市機構提供)。新たな食空間を通じて、便利で豊かな生活を支える。新刊書や雑誌が購入できる喫茶店や、親子カフェ、キッズスペースの充実などで、小さな子供も気兼ねなく連れ出せるようにしたい考えだ。シェアキッチンなど店舗以外の利用できる施設も新設し、地域活動の場としても活動できるようにする。

 リニューアル後のオープンは24年秋ごろを想定している。年度内はリニューアルの方向性に従って、商環境の設計や入居する店舗の配置計画、さらに事前誘致を始める。現在は90区画に85店舗が営業しているが、店舗数は大きく変えない方針という。23年度にはテナント配置計画に基づいた店舗誘致を本格化。改装工事にも着手する。24年の夏ごろにはリニューアルの具体的な内容を発表したい考えだ。

20221210tete名谷

 神戸市とJR西日本アーバン開発(神戸市東灘区)は9日、神戸市営地下鉄の名谷駅に新築した駅ビル「北ゾーン」(2枚目の図=JR西日本アーバン開発提供)は23年夏ごろに開業する予定だと発表した。現存する駅ビルの商業施設も「南ゾーン」として改装し、24年度中に開業する計画だ。駅ビル北ゾーンは物販店やカフェ、定期券売り場のほか、子育て世代向けの職住近接が可能なオフィススペースが入居する。南ゾーンは食品販売や飲食、雑貨などの入居を想定した。

 駅ビル商業施設の名称を「tete 名谷(テテみょうだに)」に決めたことも、あわせて発表した。北ゾーンは地上3階建てで延べ床面積およそ2362平方メートルの全体が商業施設。南ゾーンは延べ床面積およそ4691平方メートルのうち約2000平方メートルが商業施設として「tete 名谷」を構成する。「tete 名谷」の名称は、手と手をつなぐ連想から多世代が共生するコミュニティができるように、と願いを込めたという。

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