ロック・フィールドの5〜10月期、純利益37%減 材料高など逆風

20221202Rフィールド

【神戸経済ニュース】サラダや総菜などを製造販売するロック・フィールド(2910)が2日発表した2022年5〜10月期の連結決算は、純利益が前年同期比37%減の4億5700万円だった。販売数量の増加と、実質的な値上げによって増収だったが、材料費、光熱費、環境対応した包装資材費の増加を補えなかった。純利益は期初の会社予想である23%減の5億5700万円に届かなかった。

 売上高は6%増の243億円、営業利益は35%減の7億円だった。定番商品でない多くの商品は季節によって変わるため単純に比較できないが、足元で総菜100グラムあたりの単価は1年前に比べ3%程度上昇したという。価格上昇による買い控えの影響はほぼ出ていないとみている。原価率の悪化に最も影響した材料は「油」。イカ、ホタテ、エビなど海産物の輸入価格が上昇したのも響いた。

 全店売上高は6.4%増、既存店売上高は5.2%増だった。新型コロナウイルスによる行動制限がなかったこともあり、来店客数は回復基調という。ただ客足は、新型コロナ感染拡大前の水準には戻っていない。

 23年4月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は2%増の14億円を見込む。5〜10月期は会社予想を下回ったが、記者会見した古塚孝志社長は「最大の商戦期である年末の予約状況は期初の想定を上回っており、ばん回できる見通し」と説明した。22円(うち中間9円)とする年間配当計画も維持した。

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