川重と関西電、水素供給網の構築で協業 姫路エリアで受け入れ検討・覚書を交換

20221202液化水素受入施設

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)と関西電力(9533)は2日、同日付で2030年の液化水素サプライチェーン(供給網)の構築に向けた海上輸送などで協業すると覚書を交わしたと発表した。海外での水素の製造・液化・貯蔵に加え、関西電力が計画を表明している姫路地域での水素の受け入れについて共同で調査・検討を進める。(写真は川重が建設した液化水素受け入れ基地の実証プラントと液化水素運搬船=資料)

 特に液化水素の供給網を構築する際には、海上輸送が課題の1つになる。世界初の液化水素運搬船でオーストラリアから水素を輸入する実証実験を成功させた川重が協業することで、供給網の構築に現実味が増す。関西電は8月に、海外で製造した水素を、発電所を含めた姫路周辺の水素需要に向けて供給する計画を表明していた。

 関西電の発電所でも、燃料のうち徐々に水素を混合する比率を高め、30年ごろには水素のみを燃料にする発電所ができる想定する。こうなると水素の需要は徐々に増加する形だ。両社はまず近隣の工場なども含め、いつごろに、どの程度の需要が発生するかなどを検討し、供給網に必要な能力などを想定する作業に入るとみられる。

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