神戸市5年債、発行利回り0.200%に条件決定 発行額300億円
- 2022/11/10
- 21:46
8月に起債した前回5年債(応募者利回り0.120%、発行額300億円)に比べ、市場金利の上昇を受けて応募者利回りは一段と上昇した。主幹事は9日前場にスプレッド0.13%の仮条件を提示して投資家の需要を探り、同日昼には発行額を200億円から300億円に増額することを決めた。発行額の1.5倍の需要を集めたというが、神戸市の資金需要を勘案して発行額を300億円にとどめた。
利回り上昇に着目した需要が増加した。加えて神戸市は中期計画「神戸ビジョン2025」に格付け会社から意見を取得し、非公募債を含めた地方債全額を「神戸市SDGs債」と位置付けて発行している。こうした取り組みもあわせて評価し、上組(9364)や、T&Dフィナンシャル生命保険など今回新たに11社・団体が神戸市SDGs債への投資を表明した。
募集開始は午前9時40分。主幹事が値引き販売なく完売したのを確認して「均一価格リリース」を宣言したのは午前10時45分だった。主幹事は大和証券(事務)、SMBC日興証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券が務めた。
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