神戸市5年債、発行利回り0.200%に条件決定 発行額300億円

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【神戸経済ニュース】神戸市は10日午前の債券市場で、機関投資家向けに発行する5年物の公募地方債「神戸市令和4年度第3回公募公債(5年)」の発行条件を決めた。表面利率は0.200%、発行価格は100円(応募者利回り0.100%)、10年物国債348回債に対する上乗せ幅(スプレッド)は0.130%になった。発行額は300億円。11月21日に発行し、償還日は2027年11月19日。利払い日は毎年5月21日と11月21日。

 8月に起債した前回5年債(応募者利回り0.120%、発行額300億円)に比べ、市場金利の上昇を受けて応募者利回りは一段と上昇した。主幹事は9日前場にスプレッド0.13%の仮条件を提示して投資家の需要を探り、同日昼には発行額を200億円から300億円に増額することを決めた。発行額の1.5倍の需要を集めたというが、神戸市の資金需要を勘案して発行額を300億円にとどめた。

 利回り上昇に着目した需要が増加した。加えて神戸市は中期計画「神戸ビジョン2025」に格付け会社から意見を取得し、非公募債を含めた地方債全額を「神戸市SDGs債」と位置付けて発行している。こうした取り組みもあわせて評価し、上組(9364)や、T&Dフィナンシャル生命保険など今回新たに11社・団体が神戸市SDGs債への投資を表明した。

 募集開始は午前9時40分。主幹事が値引き販売なく完売したのを確認して「均一価格リリース」を宣言したのは午前10時45分だった。主幹事は大和証券(事務)、SMBC日興証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券が務めた。

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