神商の川崎新会頭「神戸はフォローウインド」 13部会と対話で課題認識深める

20221108川崎会頭

【神戸経済ニュース】7日付で神戸商工会議所の会頭に就任した神戸製鋼所(5406)の川崎博也特別顧問は同日記者会見し、「将来の神戸はフォローウインド(追い風が吹いている)」と述べて、神戸経済の活性化に対する期待感を表明した。川崎新会頭は「2024年には世界パラ陸上があり、(新港第2突堤の)アリーナも完成するし、再整備した須磨海浜公園も立ち上がる」「25年には確実に外国の人に来てもらえる大阪・関西万博(国際博覧会)もある」と指摘。世界に対して「神戸の魅力を発信していくことができる」と語った。

 そのうえで「われわれの視線は2030年の神戸空港への国際定期便就航にある」という。神戸医療産業都市に続く「一歩先ゆく神戸」を表す産業が活発になり、「行ってみたい、住んでみたい、働きたいという神戸にするために何が必要か」について商工会議所の中にとどまらず、「神戸市、兵庫県、関西経済界と議論したい」と意気込む。一方で「経済団体での経験は十分でない」とも説明。「できるだけ早く(神商内の)13部会や地元企業と直接対話して、神戸経済への課題認識を深めたい」とも話していた。

 神戸空港については、神戸市が動線の強化を目的とした道路工事を進めているが、それでも「南北アクセスが弱い」と改めて指摘。「前会頭は(新神戸駅〜神戸空港の間の)地下鉄敷設を主張されたが、それを含めて、アクセスだけに議論を特化するのでなく、空港から六甲山までといった神戸全体の魅力を発信するために、何が重要かを議論していきたい」と語った。

 17年に発覚した長年にわたる神戸製鋼の品質検査データ改ざん問題を受けて、18年4月に同社の社長を辞任した。その後も東京に住んでいたが昨年、神戸市東灘区に移転。神戸勤務時代などは姫路市内の自宅から勤務していたため、自宅を神戸に構えたのは初めてだった。すると今年1月に家次恒前会頭から後任としての会頭就任をと打診を受けた。社長辞任の経緯から一瞬とまどったというが、神戸製鋼所が「神戸で生まれ、神戸に育てられたことを思うと、引き受けない理由はない」と就任を決めたという。

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