ワールド、2月期決算に変更 24年2月期は11か月の変則に

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)は7日、決算期末を現在の3月31日から2月末(28日または29日)に変更すると発表した。2024年2月期は11カ月の変則決算になる。同社は3月期末に向けて冬の在庫を、9月第2四半期末に向けて夏の在庫を消化する傾向があり、これを課題とみているためという。いち早く在庫の整理を終え、春夏物や秋冬物の本来価格での販売に移るサイクルを、決算期変更を通じて確立したい考えだ。

 子会社化したナルミヤ・インターナショナル(9275)は2がつき決算とあって、これに合わせることで経理や監査の決算にかかる業務負荷を軽減できるという面もある。

 決算期変更をはさむと「前期比」などの比較が分かりにくくなることから、新型コロナウイルスの影響で収益が悪化したため、決算期変更を見合わせた経緯があるという。だが事業による利益を示す「コア営業利益」が21年9月〜22年3月、22年4〜9月を通算して、収益回復の目安としてきた水準に到達したのも、決算期変更に踏み切るきっかけになったとしている。

 23年5月に開催する取締役会で会社定款(ていかん)を変更する議案としてまとめ、23年6月に開く予定の定時株主総会で正式に決算期変更する予定だ。

▽関連記事
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュース twitter

広告

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
「神戸を知ると世界が分かる」を合い言葉に、神戸の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事がオリジナルです。

詳しくはこちら。

広告