TOAの4〜9月期、純利益37%増 営業減益も土地売却益が寄与

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【神戸経済ニュース】放送音響機器のTOA(6809)が1日発表した2022年4〜9月期の連結決算は、連結純利益が前年同期比37%増の6億2900万円だった。原材料価格の上昇や輸送費用の高止まりを受けて大幅な営業減益になったが、宝塚市の土地売却益5億2200万円を特別利益に計上したことで純利益は前年同期を上回った。

 売上高は7%増の203億円、営業利益は94%減の4500万円だった。円相場の下落によって売上高は約10億円押し上げられた。販売数量の増加による売上高の増加は3億円強。昨年は年平均で原材料コストが5%程度上昇したが、今期はすでに9%上昇しているという。記者会見した竹内一弘社長は「顧客の納期に間に合わせるために、市場流通している材料を仕入れるのが大幅なコスト高につながっている」と説明した。

 円相場の下落は売上高の増加と、部品や部材を調達する価格の上昇と、両面に影響しているが、総じてみると1ドル=1円の円安で営業利益が300万円程度押し上げられるのが現在の状況という。4〜9月期平均の実績は1ドル=124円52銭、1ユーロ=135円16銭だった。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比53%増の22億円を見込む。販売価格の引き上げによる採算改善の効果が現れるほか、物流コストの上昇が一服していることなどで、営業費用の増加が抑制されるみている。予想の前提とした為替レートも対ドルで114円、対ユーロで130円の想定を据え置いた。売上高は8%増の440億円、営業利益は34%増の29億円になる見通し。

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