日本GLP、全館冷凍冷蔵の物流施設 冷凍食品の拡大に対応・六甲アイランドで

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【神戸経済ニュース】物流不動産大手の日本GLP(東京都港区)は、新たに建設する全館冷凍冷蔵の物流施設を六甲アイランド(神戸市東灘区)で取得する。10月1日に施設の建設が始まった。完成後は同社が保有し、全館を藤原運輸(大阪市西区)が利用する。これまでも日本GLPは冷凍冷蔵機能を持つ物流施設を手掛けてきたが、全館が冷凍冷蔵の物流施設を企画したのは初めて。(図は完成予想図=日本GLP提供)

 施設は開発段階でJA三井リース建物(東京都中央区)が土地を取得、建物を建設。完成したところで日本GLPが買い取り、藤原運輸に賃貸する。日本GLPは神戸港の一角である六甲アイランドという立地を生かし、冷凍冷蔵物流向けにはん用性が高く、保管効率も高い施設になるよう、建物や設備などの仕様を企画して、JA三井リースの開発を支援する。

 冷凍食品の消費拡大、家庭用冷凍食品の生産増などに対応する。立地は六甲アイランド東側臨港道路に面した土地。阪神高速5号湾岸線や3号神戸線が利用しやすく、神戸市内への都心配送にとどまらず、近畿地方と中国地方の全体を視野に広域配送できる物流拠点になる。六甲ライナーのアイランド北口駅から徒歩圏内で、雇用確保の面でも優れた立地とみて開発を決めた。

 敷地面積は約5000平方メートル、延べ床面積は約1万100平方メートル。地上4階建てで耐震鉄骨鉄筋コンクリート造だ。非常用発電設備を設置したうえで、電気設備などを屋上に配置するなど浸水対策を実施と、事業継続計画(BCP)の面でも力を入れた。環境認証はCASBEE(キャスビー、建築環境総合性能評価システム)を取得予定。24年3月に完成する計画だ。

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