(動画)神戸市営地下鉄と消防局、車輪巻き込み人身事故を訓練 西神車庫



【神戸経済ニュース】神戸市営地下鉄を運行する神戸市交通局と消防局は20日、西神車庫(神戸市西区)の引き上げ線で、車両のジャッキアップが必要な人身障害事故を想定した合同の訓練を実施した。交通局と消防局の総勢およそ70人が、1両25トンある電車をジャッキで持ち上げて、線路に転落して車輪に巻き込まれた人を救助するまでの流れを確認した。

 訓練の想定は、地震の揺れで乗客がホームから線路に転落し、駅に停車しようとしていた列車と接触。車輪に巻き込まれる事故が発生する状況だ。事故が起きる場所はホーム柵がある名谷駅と仮定した。西神中央〜学園都市、谷上〜新長田と両区間で先行して運転を再開するという、神戸市営地下鉄では過去に例のない難易度の高さを設定した。

 転落した乗客を巻き込んだ設定の車両を消防局の救助隊がジャッキで持ち上げ、車両下に潜り込んで負傷者を救助する。さらに地震によって転てつ機(ポイント)が故障したため、手動(手回し)で電車の進路を定める訓練。その後、救助のために送電を停止した区間の線路や電路を復旧する訓練も実施した。同時に西神中央駅の1番線では、可動式ホーム柵を手動で上下させる訓練も実施と、盛りだくさんだった。

 想定としては、やや考えにくい状況も含まれたが「できるだけ多くの部署にまたがる訓練ができるよう、いろんな訓練を盛り込んだ」(神戸市交通局の繁田和彦・高速鉄道部長)という。訓練を通じて救助の手順を徹底するのと同時に、従来のマニュアルの不備を改めるなど今後の迅速な人命救助と、事故後の円滑な運転再開に向けた作業の見直しなどにつなげる。

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