箱根駅伝「来年はナイキvsアシックスの構図に」 広田アシックス社長が講義で

20221029広田アシックス社長

【神戸経済ニュース】「実は去年、僕はもうアッタマ(頭)に来たんですけど」と気色ばんだのは、アシックス(7936)の広田康人社長(写真)だ。2021年1月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)では選手のシューズで、米ナイキの厚底シューズが席巻し、「われわれのシューズを履いた選手がゼロだった」と振り返った。巻き返しのために社長直轄のプロジェクトを進めた結果、「来年の1月は非常に楽しみだなと思っている」「追いつくか分からないが、ナイキ対アシックスという構図には、かなり持ち込めるのではないか」と述べ、23年1月の箱根駅伝でシェア回復への期待を語った。

 広田社長は、りそなホールディングス(8308)傘下のみなと銀行が兵庫県立大学との連携協定に基づいて設置した科目「地域企業の戦略と経営」で28日に講師を務めた。同科目では、みなと銀が講師をアレンジして兵庫県内の著名企業のトップが順番に講義する。各社の事業活動を通じた地域経済への貢献について理解を深め、将来を考える学生の視野を広げるのがねらいだ。兵庫県立大の国際商経学部、経済学部、経営学部の2〜4年生が受講できる。18年から開設している科目で、今年で4年目だ。

 箱根駅伝については、アシックスの主力事業がスポーツシューズで、とりわけランニング分野で強みがあると話す中で言及した。このほか広田氏はアシックスの歴史をひもとき、創業者の鬼塚喜八郎が戦後の復興期、戦争で身寄りをなくした少年の非行という社会問題に対して、「スポーツによって心身ともに健全な社会を作りたい」というベンチャー精神で起業したと説明。「みなさんもベンチャースピリット(ベンチャー精神)を持って社会に出てほしい」と学生らに語りかけた。

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