谷防災相、震災から27年「防災力は高まった」「課題はいっぱい」防災国大

20221022谷防災相

【神戸経済ニュース】谷公一防災相(写真中央)は22日午前、阪神淡路大震災の経験を伝える学習施設「人と防災未来センター」(神戸市中央区)を中心に開催した第7回防災推進国民大会(防災国大)オープニングセッションへの出席後に記者団の取材に応じ、阪神淡路大震災が発生してからの27年間に「行政も変わった、国民の意識も変わった」「必ずしも十分とは胸を張っては言えないにしても、災害は全国どこで起きるかわからず、それに備えなければならないという意識は高くなった」と指摘した。結果として、台風被害での死者数が以前に比べて大幅に減少するなど「単発の災害への防災力は高くなっていると思う」との認識を示した。

 一方で「課題はいっぱいある」と語った。「一番警戒しなくてはならない南海トラフ、首都直下地震、日本海溝・千島海溝の大地震といった巨大地震への備えは十分なのか」と強調。「被害を最小限に抑える目標に向けて、住宅の耐震化、避難経路、避難所、それから帰宅困難者対策など言葉だけではなく、いままで以上に(対策を)実施していかなくてはならない」と話していた。

 防災国大のオープニングセッションでは、神戸中華同文学校の舞獅隊が「復興を呼ぶ獅子舞」を披露したのに続き、日本で初めて防災を専門に学ぶ学科として2002年開設した舞子高校環境防災課の生徒が過去20年の取り組みについて報告。加えて兵庫県立大の木村玲欧教授がコーディネーターを務め、「未来につなぐ教訓と防災教育」をテーマに専門家が討論した。このほか主催者として谷防災相と清家篤・防災推進国民会議議長(日本赤十字社社長)が、開催地として兵庫県の斎藤元彦知事と神戸市の久元喜造市長がそれぞれあいさつした。

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