アジュバン、今期純利益21%減に下方修正 製品リニューアルで混乱、育毛剤も展開遅れ

20221022アジュバン

【神戸経済ニュース】ヘアケア・スキンケア製品を企画販売するアジュバンホールディングス(4929)は22日、2023年3月期の連結純利益が前期比21%減の3億1000万円になりそうだと発表した。従来予想の3億3100万円から下方修正した。ヘアケア製品で主力の「Re:(リ)シリーズ」のリニューアルを巡り、新旧在庫の入れ替えで混乱があったことなどで、4〜9月期の業績が想定を下回ったのを織り込んだ。育毛剤通販の本格的な広告展開が計画より遅れた影響も織り込む。年間配当計画は前期据え置きの24円(中間なし)を維持する。

 売上高は13%増の50億円、営業利益は45%減の2億1400万円を見込む。従来予想は54億円、2億4800万円だった。製品のリニューアルを実施した際は従来、代理店やサロンの旧製品をアジュバンが引き取って処分していた。環境面を考慮して今回から、旧製品を売り切り次第、発売日前でも新製品を販売する方式に切り替えて廃棄削減をねらったが、仕組みが浸透せずに代理店やサロンによる新製品の仕入れが停滞する時期があったという。

 4月から本格的な展開を計画していた育毛剤「NUOSS(ヌオス)」は、アジュバンにとっては初めてのネット通販事業。商品が育毛剤だけに、ネット広告の掲出先サイトである複数の大手通販サイトで広告の審査に想定以上の時間がかかったという。結局、本格的な広告展開を始められたのは7月になった。このため今期に5億円を計画していた同製品の販売を、3億円の計画に引き下げた。記者会見で中川秀男取締役は「足元では効果的な広告掲出のノウハウが蓄積されつつある」といい、拡販をめざす。

 同時に発表した22年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%増の2億700万円だった。従来予想の1800万円は上回った。広告宣伝費や販売経費が想定を下回った。有価証券売却益2億6300万円を特別利益に計上したのも寄与する。売上高は3%減の21億円、営業利益は87%減の3300万円だった。

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