価格転嫁の進展など見極め焦点に 4〜9月期の決算発表・予定一覧
- 2022/10/21
- 04:45
【神戸経済ニュース】神戸市内に本社を置く上場会社の2022年4〜9月期決算発表では、原材料価格の上昇について、販売価格にどれだけ転嫁が進んだかが焦点になりそうだ。円安もあって原材料価格の上昇が続く中、販売価格の引き上げが追いついていないのではないか、との見方は多い。実際、仕入れ価格が上昇してから、価格交渉して値上げが浸透するまでには時間がかかる。収益が元の水準に回復するほどの値上げが完了する時期が近いのか、見極めることにもつながるだろう。
全国企業短期経済観測調査(短観、9月調査)の兵庫県分では、仕入れ価格が上昇しているか、下落しているかの回答を元に算出する「仕入価格判断DI」はプラス65と高水準だった。一方で「販売価格判断DI」は前回調査から横ばいで過去最高水準のプラス31になった。さらに販売価格は先行き上昇するとの見方が優勢だ。こうした見方が企業の財務面からも裏付けられるか注目だ。
原油価格は指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の上昇は夏場に峠を越え、足元では下落基調になっている。だが円安の進行で、円建てでみると依然として原材料価格は上昇中との指摘もある。円安の影響を見極めるうえで、今後も販売価格の値上げを続けるか、各社トップの発言なども関心を集めそうだ。
まず9月20日締めのアジュバンホールディングス(4929)が21日に、22年4〜9月期決算を先頭を切って発表する。10月中の発表は同社に加え、31日に発表する4社を含めた6社。時価総額が大きい会社では11月9日にシスメックス(6869)と神戸製鋼所(5406)が4〜9月期、住友ゴム(5110)が1〜9月期決算を発表する。川崎重工業(7012)は11月10日。11月11日は最も多い10社が4〜9月期決算発表の予定だ。
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