両角MORESCO社長、値上げ「今後は原料値上げに伴い順次実施」 R&D強化

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)の両角元寿社長は17日にテレビ会議システムを通じて開いた決算説明会で、「今後は定期的ではなく、原料の値上げに伴って順次交渉を進めていく」と説明。これまでよりも減量価格の上昇が、円滑に販売価格へ転嫁できる見通しを示した。

 両角社長は、3〜8月期の状況について「(販売価格の)値上げの交渉をしている間に(原料価格の)次の値上げが来ていた」と、急速な原料価格の上昇に価格転嫁が追い付かなくなっていたと説明した。ただ「10月に大きな値上げを実施し、ここで上期の原料高分はすべて(値上げを)行うことができら」という。

 同社は、原材料価格の値上げから販売価格への転嫁までにはタイムラグ(時間差)が発生することなどから、利益が圧迫され、2023年2月期の連結純利益見通しを下方修正した。ただ今後は、順次価格を見直すことで「いままでよりもタイムラグは発生しづらい状況になる」と話していた。

 さらに両角氏は3〜8月期から研究開発(R&D)体制を強化したことも説明した。「これまでは各市場、各エリアでのニーズに即応することに重点をおいた体制」だったが、これに加えて「事業部を横断した他部門との連携をとりながら、新たな基礎技術を生み出し、既存・新規の両分野で世界的な社会課題に対応できる体制を整える」という。

 新体制のなかで、「非石油由来の原材料開発」「水素社会の実現に向けた課題解決」など5つの分野で研究に取り組む。このうち水素社会の実現に向けては、鋼材の水素耐性や材料の水素透過性(水素が材料をすり抜ける)といった課題を乗り越える必要がある点に着目。「水素透過度測定装置」を23年度の開発をめざして開発を進めている。

 このほか中国では「自動車の軽量化プロジェクトチーム」を立ち上げ、電気自動車(EV)など新エネルギー車向けの商品を研究開発を始めたことにも触れた。

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