ATAOの3〜8月期、純利益20%減 通販サイト切り替えで実質減収

20221012ATAO.png

【神戸経済ニュース】バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ(ATAO、3550)が12日に発表した2022年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比20%減の2700万円だった。小幅ながら営業増益を確保したが、税金費用の増加が響いた。新型コロナウイルスの影響を受けた臨時休業がなくなり、特別利益に計上した雇用調整助成金も前年同期に比べて大幅に減少した。8月から完全に直営化したネット通販サイト「ATAOLAND+」の広告宣伝費も膨らんだ。

 売上高は12%増の19億8000万円、営業利益は5%増の5800万円。今期から収益認識に関する新会計基準を適用しており、売上高は従来の会計基準に比べて3億3400万円押し上げられた。このため売上高は実質的に前年比で減少した。ネット通販サイトを直営化したのに伴い、7月まで運営を委託していた会社から顧客の個人情報を引き継げない契約だったことなどで、顧客が円滑に新サイトにシフトしなかったのが響いた。店舗販売は来店客数の回復で増収だったが、補えなかった。

 2023年2月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益はトントンになる見通し。当初は力を入れる予定だった「ILMER」ブランドの広告費を抑え、直営化した新サイト「ATAOLAND+」の広告宣伝費に振り向ける。直営化によって従来に比べ採算は改善すると見込む。

▽関連記事
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

広告

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

広告

広告