大丸神戸店の3〜8月期、売上高コロナ前上回る 前年比33%増・高額品が伸び
- 2022/10/12
- 00:18
【神戸経済ニュース】J・フロントリテイリング(3086)が11日に発表した2022年3〜8月期決算(国際会計基準)によると、大丸神戸店(神戸市中央区、写真=資料)の売上高は前年同期比33%増の397億円だった。3〜8月期としては2年連続で増加し、新型コロナウイルスの感染拡大前である19年3〜8月期(360億円)を上回った。高級ブランド品や美術、宝飾など高額品が販売をけん引。海外旅行に出られない富裕層の消費意欲が、国内で高額品に向かったのが百貨店の業績に表れた。
Jフロント傘下の主要百貨店では、22年3〜8月期に新型コロナ前を上回ったのは大丸神戸店だけだった。同店は新型コロナ前、訪日客の増加による国内消費拡大の恩恵が小さかった分、新型コロナによる打撃も小さかった。そのうえで足元では、外商に加えて店舗でも時計や宝飾品の売り場を充実させるなど、同店の常連客、富裕層向けの営業の強化が寄与したようだ。
20代〜40代の新たな富裕層の取り込みも進みつつある。Jフロント傘下で、大丸神戸店も含む大丸松坂屋百貨店では、外商の売上高が19年3〜8月期に比べて既に10%増加したという。このうち20代〜40代の売上高シェアが約3割に拡大した。大丸神戸店でも5日に美術売り場を改装して拡大。品ぞろえを従来の日本画や洋画から、現代アート中心への大きく切り替えた。新たな顧客層の開拓で、高級・高額品に強い百貨店の魅力を改めて訴える。
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