「細胞の回転でわかる電気特性評価装置」が最優秀賞 メドテックグランプリKOBE

20221008メドテックGP

【神戸経済ニュース】神戸医療産業都市を舞台に8日開催した健康・医療に関する次世代技術のコンテスト「メドテックグランプリKOBE2022」の最終審査会(デモデイ)では、最優秀賞に「細胞の回転でわかるラベルフリーな電気特性評価装置」をテーマに発表したCellROT(セルロット)が選ばれた。独自の計測器で細胞の電気特性を簡単に検出し、特に目印(ラベル)を付けずに目的の細胞だけを取り出すことができる装置を開発する。副賞として賞金30万円と、事業投資500万円を受ける権利を獲得した。(写真は表彰式の様子)

 CellROTの代表である兵庫県立大の鈴木雅登准教授(写真中央)は、受賞を受けて「最優秀賞をいただけるとは想像しておらず、目が回っているような状態」と、細胞の回転について言及したことに引っ掛けてあいさつし、会場を沸かせた。細胞の回転と電気的特性の検出について「15年ぐらい前の学生時代に見つけ、なんとか形にしたい」と研究開発を続けてきたという。受賞を機に「ここから始めていきたい」と決意を新たにしていた。

 審査委員長を務めた投資会社リバネスキャピタル(東京都新宿区)の花井陳雄取締役(写真左から2人目)は、最優秀賞に選んだ理由について「日本独自の技術で、意外に応用が早いのではないか」と指摘。「検査薬にも応用可能とみられ、メドテックの主旨である『人の健康を実現する』ということにも合致している」ことから、審査員が全員一致して最優秀賞に選んだと明かした。

 メドテックグランプリKOBEは神戸医療産業都市によるベンチャー支援と技術発掘を目的に開催。2018年から年1回のペースで開催し、今回は5回目だ。会場は神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール(神戸市中央区)だった。主催は神戸市と神戸医療産業都市推進機構、人材育成を手掛けるリバネス(東京都新宿区)の3者。今回は応募した76チームの中から最終審査会までに12チームにしぼった。最優秀賞のほかスポンサー企業各社も賞を出した。各賞は以下の通り。

 リアルテックファンド賞=エピトープサイエンス(抗体医薬の開発に適う機能抗体の創出)▽エーザイ賞=株式会社ジョコネ。(骨盤底筋トレーニングを効果的にできるデバイス開発)▽カイオム・バイオサイエンス賞=遠友ファーマ(糖鎖を使いこなして薬の「届け先」をナビゲートする)▽キリングループ賞=岐阜ミルク (生物種を超えたエクソソームの定量と品質規格策定)▽シスメックス賞=セラベストジャパン(CAR遺伝子導入NK細胞によるがん免疫療法の開発)▽三井化学賞=Cancer on a chip(立体ヒトがん細胞モデルによる新しいがん創薬の世界)▽神戸医療産業都市賞=FerroptoCure(フェロトーシス創薬)▽CPCC賞・ロート賞=ソティステクノロジーズ(自宅でできる!感染症や認知症の超高感度検査キット)▽第一生命ホールディングス賞・Taisho FRC賞=ヘッジホッグ・メドテック(認知行動療法を用いた頭痛治療用アプリの開発)

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