たまったゴミの量を常時監視、5分の1に圧縮するゴミ箱 神戸市など実証実験
- 2022/10/07
- 12:01
【神戸経済ニュース】神戸市は7日、スマートゴミ箱の「SmaGO(スマゴ)」を輸入販売するスタートアップのフォーステック(東京都千代田区)と連携して、神戸市中央区の中心市街であるフラワーロード沿いにスマートゴミ箱を設置する実証実験を始めた。ゴミ箱の中に一定のゴミがたまると自動的に、ゴミ箱の内部で鉄板がゴミを押さえつけて圧縮する。さらにゴミの量を常時監視し、たまったゴミが容器の80%を超えると収集の委託先に通知するのが特徴だ。設置日の7日午前には、阪急神戸三宮駅の北側広場でお披露目の式典を開いた。(写真左はゴミ圧縮前の内部の様子、右は同圧縮後)
神戸市の福本富夫・環境局長は式典のあいさつで、SmaGOを設置するメリットを5つ挙げた。①ゴミを5分の1に圧縮できる②満杯になってもゴミ箱から通知してくれる③ゴミの圧縮や通信に使うエネルギーはゴミ箱の天板に設置した太陽光パネルで発電してまかなえる④街並みになじむ優れたデザイン⑤設置費用がゴミ箱の側面に掲出する企業の広告でまかなえたーーという。さらにゴミ箱の投入口はペダルで開閉ができ、手が汚れない。
街頭に設置するゴミ箱は、少しの人通りの変化でゴミの量が大きく変化するため、収集時期の予想が立てにくい。しかも軽くてかさばるゴミが多く、ゴミ箱がすぐに一杯になりやすいという課題があった。その解決に結び付くのではないかと「スマートゴミ容器には期待している」(福本局長)という。ゴミ箱は箱型の容器2つで1組になっている。左が一般のゴミ。右が缶・ビン・ペットボトル用の容器だ。右側の箱には圧縮する機能を付けず、たまった量を常時監視する仕組みだけを付けている。
フォーステックは都市のゴミに対する問題意識から、SmaGOに着目した竹村陽平社長が2020年に創業。国内では20年から東京・表参道などにSmaGOの設置を開始。SmaGOを開発したのは米ビッグベリーソーラー(マサチューセッツ州)で、同様のゴミ箱はすでに世界46カ国以上で約7000台以上が導入されている。神戸市ではフジッコ(2908)と和田興産(8931)がスポンサーになり6カ所に設置した。フォーステックは、神戸市はスタートアップによる持ち込み企画で実証実験する「Urban Innovation KOBE +P」の枠組みを活用した。
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