(動画)ジャンボフェリー、新造船「あおい」が神戸初入港 安全祈願の神事
- 2022/10/02
- 03:27
【神戸経済ニュース】神戸港と香川県の小豆島・高松港を結ぶジャンボフェリー(神戸市中央区)の新造船「あおい」が1日、神戸港に初入港した。神職の来訪を受けて安全祈願の神事を開催した。あおいのために新たに陸上に建設したランプウェーとも初めて接続するテストを実施。来訪した神職の乗用車が甲板に乗り込んだ。神戸港では停泊した2時間足らずの間に、加えて船内の一部を神戸経済ニュースと従業員の家族などに公開した。
船内の客室では、プレミア席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型ドライバー専用エリアと4つの区分を設定。ロビーから各エリアへの入退場はQRコードをかざして開錠する。進行方向が見える2階の先頭には操舵室の真下にはプレミア席「コンフォート・リクライニング席」を配置した。実際の速力や針路など操舵室と同じ数値を表示する計器類を設置し、先頭に座れば船長の気分が味わえる。
加藤琢二会長が「最大に凝(こ)ったところ」というのが浴室だ。男湯、女湯、足湯のいずれも浴槽が出窓のように、空中にせり出した構造にした。マイクロバブルが溶け込んだ白い湯に入りながら、瀬戸内海の海原や島々の眺望を楽しんで、リラックスできるようにした。浴槽には天窓も設置。青空や夜空も楽しめる。足湯スペースの床は一部で透明のアクリル板を採用。足元を覗き込むと海面がゆっくりと流れていく。
9月30日に内海造船(広島県尾道市)から引き渡しを受けた。高松、坂手(小豆島)に寄港して1日に神戸に入った。ジャンボフェリーの山神正義社長は神戸経済ニュースの取材に応じ、新船投入を控え「神戸市、小豆島、香川県・高松港と、各自治体の活性化につながる航路になるようがんばりたい」と力を込めた。「明石海峡大橋との並行航路で全国でも(競争が)一番厳しい航路だと思うが、社員一丸で安全運航と営業活動に努めたい」と語った。
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