シスメックスが急伸、値上がり率2位 エーザイと認知症で試薬を共同開発

20191231神戸株ワッペン

終値 8383円 +738円(+9.65%)

【神戸経済ニュース】28日の東京株式市場では医療用検査機器のシスメックス(6869)が急伸。一時は前日比830円高の8475円まで上昇した。終値では東証プライムの値上がり率ランキングで、エーザイ(4523)に次いで2位。エーザイが28日の取引開始前に米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、開発の最終段階にあたる第3相臨床試験(治験)で有効性が確認できたと発表したのがきっかけ。シスメックスはエーザイと共同で、微量の血液から認知症の兆候を把握する検査試薬を開発した経緯から、関連銘柄として買いを集めた。

 エーザイが有効性を発表した「レカネマブ」は、認知症の原因物質とみられるタンパク質「アミロイドβ」を脳内から除去し、アルツハイマー型認知症を遅らせるという。共同開発の検査試薬はシスメックスの全自動免疫測定装置を使い、微量の血液で脳内にある認知症の原因物質とされる「アミロイドベータ」の蓄積状況を把握する。28日のエーザイ株は取引時間中、一貫して制限値幅の上限(ストップ高)で買い気配のまま値をつけず、大引けでのみ売買を成立させていた。このため取引時間中も値をつけた銘柄として、シスメックス株に個人などの物色の矛先が向かいやすかった面もあるようだ。

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