コープこうべ、文化事業「カルチャー」事業から撤退 25年3月末までに終了

【神戸経済ニュース】生活協同組合のコープこうべ(神戸市東灘区)は2025年3月末までに生活文化講座「コープカルチャー」事業から撤退することを決めた。ネット動画の普及による学び方の変化や、新型コロナウイルスの感染拡大による外出控えなどを背景に、受講者数がピークだった2015年から1万人以上減少、8月現在の定期講座の受講者は約7900人になった。収益面でも04年の事業化以来、年間で黒字化したことは一度もなかった。不採算事業から撤退し、経営資源を宅配事業や店舗事業といった主力事業に振り向ける。

 受講生の減少を受けて21年度もコープカルチャーの事業所2カ所を閉鎖していた。現在12カ所ある事業所のうち、10月31日でコープカルチャー兵庫(神戸市兵庫区)の閉鎖が決まっている。これ以外の事業所も順次閉鎖する計画だ。講師や受講生には個別に書面で連絡し、各事業所の終了予定時期などについて案内する。

 赤字が続いていた文化事業について、6月15日に開いた総代会では岩山利久組合長理事や多村孝子常務理事が、文化事業について抜本的に検討する方針を強調していた。

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