家次神商会頭、消費・観光の回復「時機逸せず施策を」 久元神戸市長に要望書

20220912神商要望書

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長、写真右)は12日午後、神戸市役所を訪れて2023年度の市政運営に対する要望書を久元喜造市長(同左)に手渡した。家次会頭は久元市長に対して、今夏は「3年ぶりに(新型コロナウイルスによる)行動制限がなく、旅行や帰省などでコロナ前に近いにぎわいが各地にみられた」と説明。そのうえで物価高・円安などの影響が広がる中、「消費・観光の早期回復に向けた施策について時機を逸することなく実行していただきた」と求めた。

 あわせて家次氏は中長期的な展望にも触れ、新たな雇用を生み出すための次世代産業の育成には「外資を含めた企業誘致などを積極的に推進すべきだ」と主張。そうした観点から、国際的な都市間競争の中で生き残るためにも「神戸空港の国際化をスピード感を持って進めていただくとともに、(市街地の)南北アクセスを軸としたポートアイランドの活性化、さらには都心三宮、道路、港湾など都市機能の充実に重点的に取り組んでほしい」と話した。

 25年に大阪市で開催する国際博覧会(大阪・関西万博)については、「神戸にとっても大きなビジネスチャンス」と指摘。「機運情勢をはじめ、インバウンドを含めた誘客戦略の立案、実行をぜひ積極的に推進していただき、商工会議所としても連携して取り組みたい」との意向を述べた。

 要望を受けて久元氏は、改めて「コロナ、原材料高、円安によって神戸市内の企業が非常に大きな影響を受けている」との認識を示した。一方で「影響は業種・業態によっても異なっているので、(情報が集まる)商工会議所からお話を伺いながら必要な対策を適宜(てきぎ)適切にしていきたい」と話した。かねて商工会議所が求めてきた、神戸空港と新神戸駅を結ぶ新たな鉄道については「4月に専任の担当部長を置いて商工会議所と一緒にやっていこうということで進めている」と改めて説明していた。

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