(動画)播磨から但馬へ「兵庫テロワール旅号」出発 サロンカー2年ぶり運行



【神戸経済ニュース】姫路市とJR西日本(9021)などは3日、団体専用列車「サロンカーなにわ」を使用した観光ツアー用列車「兵庫テロワール旅号」の出発を見送る行事を開いた。姫路市の清元秀泰市長とJR西日本の大塚政夫・姫路駅長が出発の合図を送ってしばらくすると、大きな汽笛とともにディーゼル機関車がけん引する列車が動き出し、観覧客らが手を振って見送った。JR西日本などが7月から開催している「兵庫デスティネーションキャンペーン・プレキャンペーン」の一環だ。

 「サロンカーなにわ」は1983年に当時の国鉄が製作した客車列車で、観光旅行を中心に設計した「ジョイフルトレイン」の草分け。客車は5両編成としてサロンを配置した1号車と5号車を除き、2〜4号車に合計117席を設定した。今回は浜坂駅(美方郡新温泉町)まで運転する。途中で竹田城(朝来市)散策などを盛り込み、8月10日に旅行商品として同列車の乗車プランを発売したところ、発売とほぼ同時に全席が売り切れたという人気ぶりだった。サロンカーなにわの営業運転が2年ぶりということもあり、姫路駅には写真を撮るために訪れた鉄道ファンの姿もみられた。

 JRグループ6社は、2023年7〜9月に兵庫県の観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」を予定する。列車を見送った後に姫路駅ホームで取材に応じた清元姫路市長は「今日はたいへん多くの方々が見送っていただいたのを、うれしく思っている」「今年のプレキャンペーンの状況をみて、来年どのような『おもてなし』ができるのか、行政としても、JR、地域の観光関係者らと連携してやっていきたい」と話していた。

 同じく取材に応じた、ひょうご観光本部の高士薫理事長は「来年のデスティネーションキャンペーンに向け、9月26日に神戸で全国の観光関係者を招く会議を開催する」「そこで兵庫の観光コンテンツや、テロワール(産地としての地理や風土)が意味する兵庫の豊かな食材、豊かな食文化、豊かな体験といった、多様性に満ちた兵庫の豊かさを、みなさんにご紹介しながら旅行商品に仕立てる作業にいよいよ入っていく」と意気込んだ。

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