7月の兵庫県有効求人倍率、横ばい1.02倍 「持ち直しの動き」維持

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が30日に発表した7月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から横ばいの1.02倍だった。新型コロナウイルスの感染者数が急速に増えたことで、有効求人数と有効求職者数が前月に比べて同じ割合で減少。ただ季節調整前の原数値でみて新規求人数や有効求人数は前年比で10%超の増加だった。

 兵庫労働局は足元の雇用情勢について判断を据え置き、「求人が求職を上回るなど、持ち直しの動きがみられる」との見方を2カ月連続で示した。一方で「新型コロナウイルス感染症等が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」と指摘は維持した。

 有効求人数は前月比0.6%減の8万87839件と4か月ぶりに減少した。有効求職者数は0.6%減の8万6441件と2カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は1.94倍と、前月比で0.14ポイント上昇した。

 原数値でみると新規求人数は前年同月比10.4%増の3万377人と、10カ月連続で増加。業種別では「医療・福祉」が15.9%増、「製造業」が20.8%増、「サービス業(ほかに分類されないもの)」が16.1%などだった。「宿泊業・飲食サービス業」は、昨年10月に県外移転した全国チェーンの影響を考慮すれば前年比プラスだった。

 厚生労働省が発表した同月分の全国の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.29倍だった。7カ月連続の上昇だった。

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